第13章 推しと一緒に任務できりゅ~!
「よし、ではカカシ班、これより出発する!」
ナルトもサクラも浮かない顔だ、ヤマト隊長も心なしか心配してる
私はヤマト隊長の背中をキラキラ見つめながら頬を抑えた
は~~~!!!!私これからカカシ班の任務すっぽかさないようにしなきゃ~!!!
それからしばらく歩くが、やっぱりサイとナルトの仲は芳しくない
いまもナルトはサイの方を睨みつけながら何か考えているらしく、サイも笑いながらナルトを挑発するもんだから大変だ
「やっぱテメーはダメだ!すっげームカつくってばよ!!」
ナルトがついに声を荒らげてサイを指さした
「おいおい、隊長を前にしていきなりそれはないだろナルト、班には信頼とチームワークが大切だってカカシさんにも教わったはずだ」
息をついてヤマト隊長が続ける
「あの偉大なカカシさんの班に居た君がなんだよソレ」
「こいつはカカシ班の班員じゃねーからだ!俺達カカシ班のもうひとりの班員はサスケだ!」
なんだか嫌な空気だ、認めたくないのはわかるがこれは任務、私情を持ち込むのはあまり得策じゃないだろう
私は思わず眉を下げる、このあとサクラがサイに殴りかかるのはわかるけど、止めたほうがいいのだろうか
サイもサイで大蛇丸のようなゴミ虫ヤローと一緒にしないでほしいねと煽るもんだからナルトもガチギレだ
殴りかかろうとするもサクラが止める
別になんとも思ってないよ、サイが笑って言えばサクラは遠慮なしに彼の真っ白な頬を殴り飛ばした
「あちゃー」
私は思わず頭を掻く
それから木遁を見せたヤマト隊長をかっこいいと思いつつ、宿に向かった
「大体、だっていい気はしないはずだってばよ」
ナルトがむくれて言うもんだから私はちらりとサイを見る
先程から話しかけようとしてはムカつくことを言われてこのざまだ
「まぁまぁ、ナルトが何言ったってこれからカカシ班の一員になるわけだし」
困ったように笑えばナルトはそろりとサイを見てけっと吐き捨てた、あちゃー
宿について、私はサクラと一緒に温泉に入る、途中向こう側からおめーはちんぽちんぽうるせーんだってばよ!と聞こえて思わず笑ってしまった