第12章 風影奪還!?スパイ活動と並行してやることじゃなくない?
我愛羅ほどじゃぁないよ、と返して引渡しの仕事を続ける
全部終わったところで、私はあー、とため息をついた
「しっかし風影の仕事の末端だけでもこんなに大変なのに、よくやるよ我愛羅も」
ベッドの上で我愛羅は優秀な部下のお陰だと笑う、私は思わず目をこすった
「じゃぁ私、今日は部屋でゆっくり休むよ」
言うと我愛羅は、そうしてくれと私を見送る
その日はあっという間に寝入ってしまった、起きたのは昼ごろだ
しばらくぶりに長時間睡眠とやらをした、私はふぁ~とあくびをかまして我愛羅の様子をちらりと見たあと、里に帰ると言って砂を出た
砂忍には感謝したりないと引き止められたが全力で断り逃げてきた
なんてったって私は裏切るのだ、帳消しどころかマイナス金利もいいところ、あまり感謝はされたくない
それからオビトの家に飛び、3日間の休暇だ
しかし彼はもうトビとしてデイダラの横についている、しばらくは修行も何もないだろう
もう教えることはないとは言われた、修行の必要もないか
それにしても、私は彼に言われた言葉を思い返す、里抜けの準備ねえ
まだ木ノ葉から情報は抜けるはずだけど、そろそろバレも視野に入れないといけないような命令がくるってことか
弟の写真はどこにあったかな、私は目を伏せて思案に耽った