第12章 風影奪還!?スパイ活動と並行してやることじゃなくない?
我愛羅が連れ去られてから既に三日、寝ずに警備やら任務やらにあたっている
カンクロウが動けるようになり国境警備隊も配置、捜索に行ってもらったものの私の体力もかなりキマってきている
眠気覚ましのお茶を飲んで仕事に当たる、他の忍者を休ませるためにも私が寝ずに働いているのだ
分身に休ませるヒマがあるならそれも使ったほうが楽といった感じだ、早く帰ってきてくれ我愛羅
『……そろそろ俺もトビとして動く、、お前もそろそろ里抜けの準備をしろ』
聞こえた声に思わず執筆の腕が泊まる
「あの、さん?」
目の前で私のサインを待っていた忍びが声をかけた
「……すみません、大丈夫ですよ」
「ですが、もう何日も寝ていないではないですか…」
サインを書ききって私は書類を渡した
「そろそろ何かしらの報告があるはずです、もうひと踏ん張りですよ、私も里も」
に、と笑うと、忍びは顔をキリ、とさせて頭を下げた
出て行った背中を見送って椅子に座る、考え事もしたいがとりあえず仕事を終わらせなければ、次の任務はと書類を手にとったときバタバタと外で足音がした
「風影様が帰還なされました!」
さて、私は一体どんな顔をして彼を出迎えようか
それからナルト達が砂に来て私も我愛羅を出迎えた
ほっと胸をなでおろし風影への仕事の引継ぎのため一日遅れて帰ることになった
「で、これが忍びの配置、南側はあまり敵が来ないから私一人で回してたけど、結構害獣被害が多いのね」
我愛羅は大事を取って今日は休みとのことだったが、動かずともできる書類仕事はどうしてもとやりたがった
「……随分世話をかけたな」
「我愛羅が帰ってきてくれたなら帳消しだよ」
彼は私を見て、ひどい隈だと眉を寄せた