第12章 風影奪還!?スパイ活動と並行してやることじゃなくない?
その後テマリと合流して私たちは砂に急いだ、私だけなら10分もかからないんだけどなぁとごちながら
「………はイタチと会ったことがあるんだろ?」
ナルトがそろりと視線を向けながら私に話しかける
「あったことがあるもなにも、隣の家に住んでたよ」
言えば、どんなやつなんだ?と聞かれた
どんな奴?私は首をかしげる
「……さぁ、私はあまり仲良くなかったから」
そうかと特に気を使うわけでもない声が飛ぶ
それから三日三晩走って砂の里についたカンクロウから話を聞いて、私はカカシ達とは別行動
私は足りなくなった砂の人員の変わりに砂で働くことになった
当然里の防衛関連にも目を通すことになり、やっぱ上忍てすげーなと思った
防衛関連についてはまぁさんだし見せても大丈夫やろみたいな信頼もあったわけで
そら風影と晩御飯一緒にするぐらいだからな、相当な信頼は勝ち得ている
私一人で忍び数人分の働きができるかどうかはわからないが、やるしかあるまいな
『イタチ等とナルトが接触した』
防衛戦を張り、任務の整理をしているとインカムから情報が入ってきた
『一尾の封印もじきに終わる』
私はゆっくりまばたきをする、風影が居ない今、風影に決定権がある話は数人の上役が話し合って決めている
そこの抜けた穴分も私は働かねばならない、身が持つといいんだけど
『……砂の戦力表を見せろ』
私はトビに言われたとおり広げた資料の中から忍者の登録リストを引き寄せる
門外不出の極秘物だ、ちょっと信頼を寄せすぎて心配ではある
しばらく眺めたあと、もういいと声が聞こえてリストを閉じる
「いま砂を叩くつもりなら、私も全力で相手をするけど」
筆をとり出し現在の状況をまとめながら静かにぼやく
『ふん、尾獣のない砂を叩いても何も楽しくはないさ』
そう、と返事をして資料を片付けて仕事に入る