第11章 風影奪還!?最後まで拳で抵抗するで!
「しかし我愛羅も風影として様になってきたね、そろそろナルトも帰ってくるだろうし二人が会うのが楽しみだよ」
その言葉に我愛羅はナルトを思い出したのか微笑して、そうだな、と息をついた
く~ホモめホモめ~~ナルトのことを思い出して笑うとかもうほんとナルト一筋かよ~我ナル主食です~~!!
しかし砂に泊まる時は毎回客人としてもてなされるから郷土料理が出てくるんだけど、砂の食事って結構美味しい
これが楽しみでもあるのだ、今回はいつものように豪華絢爛とは行かないがそれでもかなり美味しい
「明日はいつごろたつ予定だ?」
お茶を飲みつつ我愛羅が聞く、私はそうだな、と首をひねる
「別口の任務が押しててね、明け方までには出ようと思うよ」
本当は今日泊まる暇も惜しかったのだが、料理と目の保養のためにと思ったのだ
「引き止めて悪かったな」
「そんなまさか、意地でも今日は泊まったよ、最近忙しくって家で暇してるとわかればすぐ収集されるからね、たまには休みが欲しいもんだ」
はは、と笑って私もお茶をすする
「……」
浮かない顔をした私が目に付いたのか、心配事か、と我愛羅は聞いた
「うん……暁のメンバーが全員割れたわけじゃないしろ、あのイタチも居る、それに自来也さんの情報じゃ常に二人組で行動してるらしいし」
そうだな、と我愛羅は視線を逸らす
「我愛羅が弱いわけじゃないのは知ってる、だけどおそらく戦闘が起きるならそれはここだ」
言わんとしてることが分かるのだろう、我愛羅はふむ、と目を閉じた
「お前の心配は最もだ、……だが、人柱力である以前に俺は風影だ、わかるだろう」
私は言葉をつまらせる
「……うん、ああ、居残れるなら居残りたいぐらいだよ、本当に気をつけてね」
それから話題を変えたり砂と木ノ葉の取引を軽く済ませたりして食事は終わった
私は布団にもぐり頭を抱える
全部知ってるのに心配するなんて、本当に性格悪いな私