第11章 風影奪還!?最後まで拳で抵抗するで!
名前を呼ばれて振り返る
「ん?」
「夜、食事なんてどうだ?」
我愛羅が爆弾を落とす、思わずへっ?と見るが、なんだか真面目そうな冗談そうな顔をしてる
我愛羅の表情は意外と読み取りづらい、真顔で冗談を言うときもあるので困るのだ、多分言い慣れてないだけなんだろうけど
「ダメか?」
「いや、大丈夫!いいよ!ご一緒する!」
わたわたと腕を振ってじゃぁ夜に!と風影室を出る
私から食事に誘うことはあっても彼から誘われることは少ない、毎回こんな感じで驚いている
なまじ推しであるだけにフラグが立ったのかとわくわくしてしまうのだ、ここはゲームの世界じゃないのに
……漫画の世界ではあるけども
『、聞こえるか』
不意に通信が入る、私は歩きながらゆっくり一度瞬きをした
『一尾を狩る、一週間後だ』
部屋に入って扉を閉める
「わかった、知らせが入れば木ノ葉は動くけど、どうする?」
『おそらく一尾を抜くまでの時間稼ぎは暁だけでもできる、あまり派手には動くなよ』
わかったと返事をすれば通信が切れた
ということは、そろそろナルトが返ってくる時期か
死刑宣告されたやつと食事に行くのも気が引けるが、まぁ生き返るしな……
我愛羅との晩御飯は思ったより質素なものだった
なんでも節制が決まったらしく風影の自分もやるのだそうだ、すまないなと言われたが気にもならない
「構わないよ、輸出の方はこっちもいくらか融通しておくよ、追加分足りなくても気軽に言って」
に、と笑うと助かる。と我愛羅は静かに行った