第11章 風影奪還!?最後まで拳で抵抗するで!
その間も最近我愛羅がどうのとか里がどうだのとかカンクロウの話を聞く
「ま、木ノ葉との交渉もが相手なら我愛羅も肩肘張らなくていいじゃん、結構感謝してんだぜ、こう見えても」
その言葉に思わず笑う
「それは良かった、潤滑剤がちゃんと仕事をしてるってわけだね」
運ばれた食事に手をこすり合わせながら笑う
こんな感じで仕事面も人間関係もかなり良好だ、もちろん修行面もかなりの進歩があった
まずトビとはほぼタメを張れるようになった、修行所は神威の中の別次元なんだけど毎回荒地と化している
私の万華鏡写輪眼、全然神威の劣化版じゃなかった、ザ・ワールドが使えるのだ
といっても全部が止まるわけじゃない、目で見た対象のみだしチャクラもゴリゴリ削れていく
まぁ、私の能力は牽制、揺動、ハッタリが基本だ
能力を知らない相手であればハッタリをかますことができるし、知っていれば牽制ができる
毎回荒地になっているのはオビトが大技を放つのを瞬間移動させているからだ
避け芸も一級品で、最近じゃこちらの服に傷がつかないぐらいまである
ほぼ互角だ、残念なのは必殺技みたいなものがないというところだろうか
なんかマジでオビト二世みたいだな……彼もハッタリが得意で目立った大技はなかったし
幻術の方はまあよくできたものだ、イタチも真っ青だよみたいなこと言われたし胸張っていいはずだ
まああの年で尾獣操れたしそこらへんの才能はピカイチだったのかもしらん
ずるずるとそばをすする
「しかし南側の干ばつだっけ?砂の食料って大体南側からじゃなかった?」
「ああ、だから食料会議なんじゃん」
私はずずとお茶を飲む
「我愛羅は支援はいらないって言ってたけど、どうするの?」
んん、とカンクロウは箸を握ったまま顎に手を当てる
「おそらくしばらくは穀物庫で節約だろうな、幸い去年は豊作だったみたいだしそれなりに蓄えはあるはずじゃん」
なら大丈夫か、と箸でそばを探る
「ただ、輸入の数は増えるかも知れないな」
ふむなるほど、支援を受けるほど貧窮しているわけではないから買い取らせて欲しいってわけだな、いやはや我愛羅らしい
昼食を食べ終えて現地解散をする、カンクロウも次の任務が控えてると早々にどこかへ行ってしまった
さてと、砂でのお使い任務が少々ある、これを終わらせるか