第10章 大人の階段のぼる!君はまだ少年さ!
で、私は今骨に体を貫かれている
「うちはもこの程度か」
なんて君麻呂の言葉付きで
ナルトの吠える声が聞こえる
…どうしてこうなったか説明しよう、血を吐き出して私は君麻呂の腕を掴む
まぁ、単純に原作通りにことが続いた、多由也を目の前にしたとき、私とナルト二人で君麻呂を追ったのだ
で、ナルトが君麻呂に影分身でわちゃわちゃしてたので折を見て斬りかかってみたがまぁ彼は強い
写輪眼で見切れないこともないが正直私の力は9割万華鏡写輪眼依存だ、特別に便利な忍術があるわけでもない避けに関しても詰まったら瞬間移動を使うわけだし
まぁつまりだ、万華鏡縛りだと私結構弱いって話で、避ける方面には問題はなかったのだが攻勢に出た瞬間足元をすくわれて今に至るというわけ
自分の弱さを痛感するというよりは万華鏡写輪眼の強さを痛感してる、彼は私に興味を失ったのか私を遠くへ放り投げた
意識が遠のく、だけどこれは死ぬようなものじゃない、でも結構敵の攻撃を見切って貢献してたし、無能とは言われないよね?ね?
薫の夢を見る
最悪な夢だ、こんなものはタチが悪い
私の腕を引っ張り、笑う弟、きっと私は、彼をまだ諦めきれていないのだろうか
「起きたか」
耳障りのいい声が聞こえて目を覚ます、頭が固い、木の根を枕にして寝ていたようだ
「手当てをするのに少し脱がせた、悪く思うな」
誰だろう、目を向ける、赤い髪が見えた
え、我愛羅じゃん
思わず飛び起きるも胸がひどく痛みうずくまる
「まだ元気そうだな」
我愛羅を見る、かわいい……じゃなくて
「え、えっと、ど、ど、どうしてここに?というか、あの男の人……て、うわ」
我愛羅を見たあとに正面を見る、剣山のように骨の海が出来ていた、遠くに人型の何かが見える、おそらく君麻呂だろう
「起きましたか!」
向こうからリーが走ってきた、今から帰りだろうか?私は立ち上がるも、よろけて木に手を付ける
「ナ、ナルトは?」
「ナルト君はサスケ君を追って…」
リーが遠くに視線を投げる、ああ、マジで、万華鏡使って帰りたい気分だ
立ってるだけでも胸が痛む、しょうみ死んだほうがマシだったかもしらんなこれ
「手当、ありがとう」
我愛羅に向かってお礼を言う、礼には及ばない、と返されればもう惚れるしかない