第10章 大人の階段のぼる!君はまだ少年さ!
「サスケが里を抜けた」
玄関前で聞かされた言葉に私は言葉を失った
「……今、なんて」
「時間がねえ、10分後に門の前で集合だ」
それだけ言ってシカマルは走っていった
……っていうか、私お呼ばれ候補に入ってたんだ、って感じ
しかしどうすっかなぁ、これからトビと修行行こうと思ってたんだけど
「ごめん、任務だって」
言うと、インカムからため息が漏れた
『サスケなんて放っておけばいいものを』
オビト自身思う所があるのだろう、だけどここでごめん今日修行しようと思ってたからサスケ諦めてとか言えねぇだろ
私にも立場があるのだ、わかってくれ
「さて、あめちゃん入れたら流石に怒られるかな」
クナイと手裏剣、巻物を入れて家を出る、門の前には既にひとが集まっていた
「これで全員集まったな」
リーにネジにキバにチョウジにナルトにサクラにシカマル
まぁオールスターだ、私この隊列に入るの場違い過ぎない?
思わずゲンナリながら、それをおくびにも出さないように視線を逸らす
隊列は一番前がキバ、二番目がシカマル、三番目が私、四番目がナルト、五番目がチョウジで六番目がネジだ
なんで私が3番目かというと、写輪眼で攻撃を見切ってほしいなぁ、というところだ
漫画読んでて思ったけど敵と正面からかち合う時は大抵みんな横並びなのであんま意味ないのでは
まぁいいか、サクラの言葉を聞いて私たちは歩き出した
敵は4人、4対6はちょっと可愛そうじゃない?
そんなことを考えながら走ればトラップ地帯、蜘蛛の糸なんてわかるかっちゅーの