第10章 大人の階段のぼる!君はまだ少年さ!
ナルトが五代目火影を連れてきて、なんやかんやで里も忙しい
といっても下忍は雑用任務ばかりで私に至ってはナルトとツーマンセルで雑用任務だ
「サクラちゃんもサスケにつきっきりでさぁ、まぁいいんだけど、たまには俺にもかまってほしいってばよ」
なんてあっけらかんとして草をむしる
「私が構うのは?」
えー、とナルトは私を見る
「あ!じゃぁこのあと一楽のラーメンでもいくってばよ!」
おお、それはいいかも、わかったと声をかけて任務を終わらせる
なんやかんやで一楽に来るのは初めてだ、コレか!?とおっちゃんが小指を立てたけど俺はサクラちゃん一筋!と笑った
嘘つけお前ヒナタと結婚するくせによォ
「ん~、塩チャーシュー」
「俺とんこつ!」
久しぶりのラーメンだ、今度手打ち麺でも作ってみようかな
出来上がったラーメンを髪を耳にかけて頂く、あつあつ
はふはふ言いながら食べる、スープも美味しいし、チャーシューも味がしみてて美味しい
「ん?なぁ、それピアスか?」
ピアス?と思ってナルトを見る、耳をさす
まずい、インカムだ
ひやりと背中に悪寒が走る
「そ、そう、ピアス、似合ってるかな?」
「へー、なんだって耳の中なんて変なところにつけてるんだってばよ」
よく見えたなお前、トビは今日は用事があるとか言ってた、覗かれてないだろうけどひやひやするなぁ
「これね、みんなには内緒にしてるの」
内緒に?とナルトがラーメンをすすりながら聞き返す
「うん、だから、皆には内緒ね」
しーと指を口に当てると、よくわかんねーけどわかったってばよ、と彼は頷いた
……あっぶねー…
しかしこのインカム、案外見つかるのか、幻術の練習にもちょうどいいし耳に常にかけておくか