第10章 大人の階段のぼる!君はまだ少年さ!
「暁の活動報告にきたの」「マダラハドコニ?」
「シャワー浴びてると思う、えー暁の活動報告?聞きたいかも」
お茶を淹れて椅子に座る、えぇ~?大丈夫かなぁ、と間の抜けた声が聞こえた
お菓子も出す、大丈夫な気がしてきた!と白ゼツが笑ってオイ、と黒ゼツがツッコミを入れた
「ゼツか」
声が聞こえて振り向けばお面をしたトビが頭を拭きながら出てきた、いつもの露出度0%の服で
色気~
「邪魔シテルゾ」
「九尾はどうなった」
「失敗ダ」「そんなことよりサスケとイタチが接触したよ」
私はぴくりと反応する、ほう、と息を漏らしてトビも反応した
「でもダメだね、サスケはよわよわだよ、よわよわ」「マダ弱イッテコトダ」
「サスケはどうでもいい、イタチはどうだ」
ゼツはん~と菓子をぽりぽり食べている
「あんま変わらないかも」
そうか、興味を失ったようにトビは自分の椅子に座った
「九尾の動向を引き続き探れ」
「ワカッタ」「ところで二人はなにやってんの?」
白ゼツの視線が飛ぶ
「修行だ、こいつはじき暁に入る、それまでには俺と同じぐらいの強さになってもらわないとな」
へ~とゼツが声を上げた
「えっ、マダラと同じぐらい?」「デキルノカ?」
「才能はある」
マダラと同じぐらいは無理だろ~、トビと同じぐらいが関の山だって
「あと、最近大蛇丸がどうも大人しいんだよね、あの程度で木ノ葉崩しをなし崩しにするような奴じゃないはずなんだけど」
ラッパーっぽいな今の、確か腕が使えないんだったかな
「大蛇丸か、あいつにご執心なのはペインの方だろう、俺は興味ない」
「そう言う割には最近砂を探ってなかった?」
ちらりとトビがゼツを見る
「ただの気まぐれだ、もういいだろう、仕事に戻れ」
けけけ、と笑ってアロエが地面に潜る、またねーと私に手を振りつつ
「……なんかすごい気さくな人だったね、知り合い?」
「暁の諜報役だ、お前とは違って戦闘には期待できないがな」
ふぅん、と言ってゼツが潜った場所を見る