第5章 特別はどっち?
岩「これで全部か?」
春華「うん、多分。お会計済ましてくるから、
トオル、もういいでしょ?」
お会計を済まして、全てまとめるとまた
ハジメがビニール袋を持ってくれる。
春華「あ、一個は持つよ。申し訳ないし」
岩「後ろに引っ付いてるその重い荷物引っ張ってくれ。
俺、持ってくから」
及「俺荷物じゃないし!」
同じだろ、なんてサラッと言ってのけたハジメは
もう歩きだそうとしてる。
春華「あ、まって!」
結局、荷物はハジメが持ったまま、
私はトオルと手を繋いだまま帰宅。
岩「はい、コレ頼まれたもん」
キッチンに荷物を置いてそのまま上に行ってしまう。
春華「ハジメ、怒ってる……?
やっぱり、ただ遊んでたからかな…!?」
及「岩ちゃんが怒ってるのはそれじゃないと思うよ」
顔を見合わせて、私は?を浮かべたまま部屋に向かった。