第5章 特別はどっち?
春華「はぁ、またこのメンツですか」
及「まぁまぁ。俺はこのメンツ好きだから良いけどね」
岩「クリスマスなんて肉食ってケーキ食うだけだろ」
及「岩ちゃん男らしい!!
けど思春期の男子高校生がそんなんでいいのか
及川さん心配だよ!」
集まっているのはハジメの部屋。
親同士の仲の良い私達は所謂幼馴染という訳で。
1階のリビングでは親達がワイワイと夜ご飯の準備をしている。
岩「余計な世話だ」
及「あ!見てこれ!マッキーから!」
スマホを眺めていたトオルが私たちに画面を押し付ける。
及「駅前のイルミネーションだってー。
うわー、彼女とかいれば最高なんだけどね」
岩「隣松川だもんな。男二人でイルミネーションとか
寂しいな、それ」
きょとん、とトオルと私はハジメを見つめる。
岩「なんだよお前ら」
春華「ハジメがそういう事、思うんだなぁって」
隣でトオルもウンウンと、大きく頷く。
岩「さっき心配だ何だって言ってたべ。
何驚いてんだよ」
及「そういう発言、岩ちゃんらしくない!
マッキーとまっつんに雹降るから気をつけてって送っとこ!」
岩「おい、馬鹿にしてんだろ」
近くにあった雑誌でスパンっと頭を叩く。
痛いってうずくまってるトオルと、
気にもしてないハジメ。
いつも一緒な私達のちょっと特別な1日のお話です。