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ハイキュー!! クリスマスバトン!

第2章 好きから始まる2人



黒「及川と岩泉はいっつもああだから、気にすんなよ」

春華「はぁ、そうなんですね」

すごいやりとりで、ちょっとびっくりしちゃった。

その後しばらくして料理が届いて、お互いの話をして。

びっくりしたのは、黒尾さんは私の通う大学の卒業生で、年もふたつしか変わらないって事。

しっかりしてるから、もっと年上なのかと思っていた。

料理も食べ終わって、黒尾さんが時間を確認している。

黒「まだ、少し時間あるか?」

春華「はい、大丈夫です」

黒「んじゃ、ちょっと寒いけど、また歩くか」

小さく返事をして、お財布を出す黒尾さんを止める。

春華「私、さっき出していただいたので、
私出しますから」

実は気になっていたのだ。
さっきの店員さんはああいっていたけど、
奢ってもらいっぱなしじゃ申し訳ない。

少しだけ考えるようの立ち止まって。

黒「んじゃ、お言葉に甘えて。
でも、それはまた今度な」

ポンポン、と頭を撫でて席を立つ黒尾さん。

「……はいっ!」

お店を出る時は、手を繋いで。

お店で温まった身体は一向に冷めることはなくて。



黒「お、間に合ったな」

間に合った?

視線を前に移すと、キラキラとしたイルミネーションが。

「うわぁ…。すごく綺麗ですね、黒尾さん!」

おう、と笑って返してくれる黒尾さん。

装飾された街路樹に、ライトで作られたクマやウサギ。

クリスマスを彩る極彩色。

春華「黒尾さん、ありがとうございます」

黒「おう、こっちこそありがとな」

春華「え?」

黒「今日、俺を誘ってくれてありがとな。
多分、春華ちゃんが誘ってくれなかったら
俺が誘ってたかも」

ちょっとバツの悪そうな顔で笑って。

黒「誘うのは、春華ちゃんからだったけど、これだけは俺から言わせて?」

不意に、顔が近付いて唇にキスを落とす。

黒「俺と、付き合って下さい」





春華「はい」

白い息とともに消えそうな声で返事をすると、黒尾さんはまたキスをした。
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