第2章 新しい生活。
『んー…
雅紀に合うのはどれかな…』
こんにちは
です。
今は引っ越して
一週間たつ
新しい我が家に
彼氏の雅紀と
ペアの食器をと
たくさん並べられた
マグカップと
にらめっこ中。
「あ、これとか!!…
いや、でもな、
これは夏っぽすぎるかな…
んー…」
二人で大苦戦です。
『雅紀さん雅紀さん?
良いものは
見つかりましたか?』
私の後ろで
お皿を選ぶ彼を
よんでみる。
「ぃんや…
そちらはどうですか?」
振り替えって
ニコッと笑う雅紀に
『っ…////
こちらも
まだまだであります//』
と告げて
さっと
向き直る私。
きっと、
今が幸せってこと。
「なんか、
夏っ!!
て感じで、
オールシーズン感
なくていいなら
結構あるんだけど…」
少し落ち込んだ
雅紀は
犬がしゅん…て
なったときのようで
可愛い。
『そんなに、
落ち込まなくても…;;
それに、
季節が変わったら
また来れるじゃない。
それにしよ。
ねっ?』
お母さんのように
なだめる私に
「そ、そうだよね!
またこようよ!」
そう言って
笑顔を向けてくれる
雅紀。
その笑顔をみて
何度心臓を
えぐられたことか。
私は雅紀の選んでくれた
お皿に合う
マグカップを
手に取り
二人で
レジへと向かった。