第4章 週末
岡田「ご馳走様。」
**「うん・・・。」
岡田「あと、これ・・・。」
**「なに・・・?」
岡田「健くんちの住所。今更だけど・・・」
**「・・・ありがとう・・・。」
岡田「♪ちゃん、俺・・・さ。」
**「・・・うん?」
岡田「後悔してないから。」
俺は♪の目を見て言ったつもりだけど、♪は俺の方向いてなくて、目が合う事はなかった。
岡田「じゃぁ、また・・・」
**「うん。」
ガチャン。
俺は後悔してない。だってあの気持ちは本物だったから。でも♪を傷つけたんじゃないかって、せめてもの罪滅ぼしに健くんの住所を置いてきた。
♪は行くのかな・・・。
全てを取り払うように、車のエンジンをかけた———。