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【FF7 セフィロス BL】支配者の夜

第1章 1


弱々しく抵抗するリオの尻を突き出させ、泡を流さなくては、と言い聞かせてシャワーを当て、指で開いて辱める。
「や…、もう…ああっ、」
ふるふると牡を震わせながら懇願するリオの様子に、やや溜飲が下がった。
「リオ、お前の…躰は、オレのモノだ。…オレ以外に躰を許すな」
強引に命じてリオの顎に手を掛け、上向かせる。
もう、この執着は認めるしか無かった。もう手放せない。
英雄と呼ばれ畏怖される男が、初めて執着した他者だった。
「僕を側に置いてくれるなら…、はい、貴方は特別だから」
リオにとっても、常にセフィロスが相手をしてくれるのならば是非は無く、挿し入れられた指に舌を絡ませた。

メイキングされていたベッドのキルトを剥ぎ、シーツに背を滑らせる。期待に胸を弾ませながら、覆い被さってくる厚い胸板に手を伸ばした。欲に潤んだ眼差しを受け止めて、セフィロスはふっと笑う。
「まだ足りないのか?」
訊ねるように唇を軽く触れさせると、リオの唇から微かな笑い声が漏れた。
「貴方の身体が恋しかった」
身体か、と苦笑する。
「お前にはセックスしか無いのか?」
「そう…僕にはこれが命そのもの」
御託は終わりとばかり、セフィロスの首に手を回して引き寄せる。
躰の奥が渇いている。他者の執着を受け止め、熱い熱で躬を掻き回されることだけが、眩ゆい生の証に感じられた。
セフィロスは必ずそれを与えてくれる。色彩の褪せた世界で、それだけが確か。熱い楔で穿って欲しい。
圧倒的な質量と熱をもった雄に貫かれる。
「ああ…あ、」
肉がぶつかる衝撃と音、汗と粘液が身体中を濡らし、きらきらした視界の中で時折、碧く鋭い眼に射抜かれた。
「あ、熱…、セフィロス…っ」
獲物を追うその眼に、すべて暴かれている…と感じる。
それが堪らない快感となって脳を熔かす。
激しくされたかと思うと、ねっとり絡め取ろうとするかのように焦らされる。セフィロスは何度もリオに自分を求めさせた。
「あんっ、も、だめ……、おねが、欲し…っ」
切迫した欲求が、淫蕩に懇願をさせる。
「くれてやる、リオ、お前はオレのものだ」
…そう、そして貴方は僕のもの。



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