第2章 新しい生活。
引っ越しの段ボールが
散らばるなか
必要最低限の
片付けだけして、
お風呂に入った。
あとは
空いた時間に
少しずつ二人で
やっていくことにした。
「もう寝よっか…」
先に風呂に入っていた
智は
お風呂から
出て
バスタオルで
髪を拭いている私に
ベッドから
ニコリと微笑む。
胸がきゅぅぅっ
てなるのを
悟られないよう
『そ…そだね…//
明日も早いもんね。』
と、言う私。
この秘密の関係が
バレないよう
私はマネージャーに
"大野さんは
シェアハウスを出られましたので
私が大野さんを
送り迎えします。"
と、連絡しておいた。
こんな喜ばしいことを
秘密にしなきゃ
いけないのは
少し悲しいけど
そんなことより
智といられなくなる方が
嫌だから
私は神経尖らせっぱなし。
そんな私に気づいてか
智は
ベッドに入る私を
後ろから
包み込んでくれた。
なんだか、
"無理はしないでね…"
と言われているような
気がした…。
ありがと
おやすみ…