第12章 1月 『解け始めた氷』
「……じゃあ、そういうこと、で。」
「……あ、瑞希ってば。」
「…めっ………行こ、。」
結局僕は白い巨体の力に勝てるはずもなく、
訳の分からぬ顔をした真田先生を置いて
教室を出た。
…その後、ClassXに連れていかれ、
授業を一緒に受けようとした瑞希と一緒に
南先生にこっぴどく叱られたのは
また別の話。
「もう!なんで授業まで
君を連れてくるの?」
「……ん。と……僕。
仲良し……だから、仕方ない。」
「…仕方ないって…………はぁ。」
「隣の君が
理解不能って顔してるわよ。」
「理科とスノウ?」
「理解不能!!…ちょっと瑞希君、
試験本当に大丈夫だったの?」
「………多分?」