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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第10章 11月『王子様の超越』





「…………担任。」


翼君がぼそりと口を開いた。


「…な、何よ?」


「もしも今、自分より大きい蛇が
ここに大量に来たらどうする?」


翼君の例えを想像する。

自分より大きいって……2mくらいある蛇が
大量に私の所へ来るってこと!?

…………うう、一気に鳥肌が立った。



「…に、逃げます!全力で逃げます!!」


「俺は羨ましいけどなぁー。
ニョロニョロ〜ってして可愛いだろ。」


一君が嬉しそうに笑う。
聖帝のナナツゴロウの一君とは違うのよ!


「それでも!!
蛇なんて……しかも自分より大きい蛇なんて…!
無理なものは無理!」


私が必死に否定をすると
翼君が笑った。



「それと同じだ。」


「………え?」


「は女の類は全て駄目だ。
担任が逃げたくなるのと同じくらいな。
……どうだ?庶民の担任にも分かったか?」





翼君はそう言いながら馬鹿にしたように
フン、と鼻で笑っている。



……その高飛車な発言はスルーするとして。



「…………もしかして、
蛇と女の子を一緒にしてるの?」


「……本当は蛇のが上です。…会話できるし。
……女子は動物以下、虫以上です。」


「……ホントに嫌いなのね。」


君は淡々と話す。
その目は曇もなく素直だ。

うう、こうやって率直に嫌いだと
言われると傷つくわ。
しかも、動物以下だなんて。

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