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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第8章 9月『Open Campus』






(視点)




「ふわあぁ……ねむ……。」


夏休みも終わり、今日は始業式。



昨日までオーストラリアで
スキーをしていた僕らB6は
始業式を大遅刻した上、
クラスに戻って爆睡していた。


元気なのは昨日のハイテンションのまま
クラスのみんなに昨日の事を話す
悟郎くらいで、
後の皆は机につっぷして
ぐっすり寝ていたらしい。



勿論、僕も例外では無いわけで。




「良く寝てたねー、。
もう終わったよ、クラス会議。」


「………………んん……もうちょっと……ねる…。」


「ー?起きろよー…ったく。」



始業式が終わって、
担任である真田先生の
クラス会議が終わった後も
僕のまぶたはなかなか上がらなかった














……………はずだった。



「ー!起きろ!起きろー!
ーーーー!
ああああーーー!起きろーーー!!!」


「……………やかましい。」


「なんだよやかましいって!ほら!起きろ!
起きろってば!!!」


背中をバシバシと叩かれて、
無理矢理体を起こさせられる。

目を擦ると、オレンジ色が見えた。

言わずと知れた、真田先生である。



「ほら!!これだけ書いてけよ!
これ書いたら帰っていいから!!
っていうか帰ってから寝ろよな!!!」

怒涛のように言葉を耳元で叫ばれて
耳鳴りがする。

耳を手で抑えながら、
寝ぼけた目で机の上を見ると、
『オープンキャンパス表』と
書かれた紙が置かれた。


「……なんですか、これ。」



「………『なんですか』じゃない!
ちゃんと夏休み前に渡しただろ?
夏休み中、オープンキャンパスに
行ってこいって。
お前らClassAは進学中心なんだから、
進路は早めに考えた方がいいからってさ。」


「……あー…。」



確かに、終業式の前日、
そんな事を言っていた気がする。
確か、オープンキャンパスの一覧表と一緒に
渡されたっけ。


「…………まさか、忘れてたのか?」


「………いえ、忘れたというか……。」


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