第7章 8月『Side story with B6』
「……そりゃあ、スノボはスキーと
違って座りやすいからな。」
「座りやすいという理由だけで
その辺に座り込む事に繋がるのが
意味が分からん。」
確かに、滑走の真ん中で座られると、
邪魔だよね。瞬の意見は最もだ。
「えーっ!?そんな事ないよな?
。」
「僕も瞬と同じ意見。
僕も滑るとしたらスキーだし。」
「えーー!?マジかよ!!」
兄さんが僕の発言に落胆する。
兄さん……子どもの頃、家族でスキー場に
行った時、僕スキーやったじゃん…
…きっと忘れてるんだろうな。
「フン…今回は俺の勝ちのようだな。」
瞬が勝ち誇ったように言い、
瞬が僕のカードを引く。
それに合わせて、僕も翼のカードを引いた。
何が勝ちなのかは分からないけど、
「あ、揃った。」
ババ抜きは僕の勝ちだ。
次のターンで瞬が引くであろう
僕の最後の一枚をテーブルの上に
伏せて置いた。