第3章 クラスメイトと妹
~私が爆豪君にぶつかる前のこと~
爆豪side
「お前、よくあんな辛いカレー食べれんなー。」
「ああ゛ぁ?ヨユーだっての!」
「爆豪ー、その言葉づかい直せよ~?転校した扇子ちゃんが怖がるだろ~?」
切島にさっき食ったカレーの話をされて答えたらアホ面にダメ出しをされた。
「うるせぇーんだよ!このクソ面がぁあ!おめーの女たらしなトコ直しやガレッ!!」
あのモブ女のどこが良いんだか。
俺にとっちゃどーでもええヤローに過ぎない。
「ご、ごめんね!…よいしょ…ん?」
何やら教室の入口が騒がしい。
モブ女の声が聞こえたから声を出そうとしたら
「痛てーなぁ!」
「きゃっ!」
突然モブ女の後ろ姿が出てきて俺にぶつかってきた。
そのまま廊下に尻餅をつき、女が俺の足の上に乗った。
俺は内心驚いてた。
女が軽いと感じた。いや、俺の足の上に乗ったのに何の重みも感じなかった。
だが、俺の足の上に乗ってるという違和感はある。
尻が直であたってんじゃないかと錯覚するほど布の感覚がなかった。
「おいっ!いつまで俺の前にいる気だ…!!」
「す、すみません!大丈夫でしたか…?」
女が手を差しのべて言ってきたが、俺は小さい頃にデクから言われた事がフラッシュバックし女の手を払いのけた。