第3章 クラスメイトと妹
梅雨ちゃんside
扇子ちゃんの悲鳴が聞こえて二人で駆け寄った。
二人は目の前の女の子を見て驚く。
「顔が一緒…!」
私達の声に反応して女の子がこちらを見た。
「初めまして。お姉ちゃんの双子の妹、守壁 鈴乱です。よろしくお願いいたします」
「お姉ちゃんって……扇子ちゃんのこと…?」
「はぁい。お姉ちゃんがここにいると聞いて飛んできちゃいました~♪」
透子ちゃんが女の子と話をしている。
その間扇子ちゃんを見てみると顔が真っ青で気分が良くない。
「会った所悪いけど、扇子ちゃんの体調が悪そうだから保健室つれていくわね」
私は保健室に連れていこうと思い立ち上がって双子の妹と名乗る女の子に言った。
「あら、お姉ちゃん体調悪かったの!じゃあ、お願して良い?」
姉を労る訳でもなく、他人のような扱いで言う妹は私に言った。
食堂を後にし、二人で扇子ちゃんを連れて言った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ごめんね…二人とも…ありがとう!」
保健室に着く前に扇子ちゃんが言った。
「「大事な友達に気を使うの当たり前よ!」ケロッ!」
「あ、ありがとう!透子ちゃん!梅雨ちゃん!」
私達を抱き締めて泣いていた扇子ちゃんを守ろうと思った。