第2章 波乱の始まり
クラスの前に着くと先生がここで待ってるよう言われた。
これからヒーロー科の生徒としてクラスメイトと学んで行くんだと思うと足がすくむ。
個性が攻撃的ではないため、敵にあったらどう対処したらよいのかという意味で自分の個性を上手く使えるか努力していた。
(これから平和な生活が続いてほしいから願いよ叶えて!)とか思っても世界は変わらない。
廊下で待ちながら考え事をしていたら先生がドアを開けて声をかけてきた。
「おい、大丈夫か?三回呼んでも来なかったからどうしたかと思ったんだが……」
「す、すみませんっ!聞いてませんでした…」
驚いて声が裏返ってしまい謝り方が変だった。
先生の後を追い、教室に入ると…
「めっちゃ、かわえー!!」
「素敵な子だわっ」
「あぁー!また会ったね!!」
と声が上がって賑やかだった。
教卓の横に立ち、クラスの皆の方に向きながら自己紹介した。
「私は守壁扇子と申します。個性は゛障壁゛です。障壁といってもバリアみたいなものです!攻撃を跳ね返します。皆さんよろしくお願いいたします。」
最後にお辞儀をして返すと拍手がわいた。
「お前の席は…一番後ろの轟の横な」
先生が指を指してる方向を見て、机に向かい、隣の男の子に会釈した。
「では、授業を始める前に…守壁!」