第2章 波乱の始まり
職員室に着く前に昨日見かけた緑色のくしゃくしゃ髪が特徴の彼に会った。
「あ、君…昨日の女の子だね。はじめまして、僕は緑谷出久。よろしくね!」
「あ、は、緑谷君!よろしくお願いいたします!」
おどおどしながら話してしまった為、敬語になった。
「え、い、いや~///こちらこそ。昨日の試験どうだった?あ…、ここの制服着てるってことは受かったんだね!おめでとう!どこのクラスに入るのか決まってるの?」
「あ、まだわからないの。これから職員室に行くのだけれど…そこで聞くのかな」
あえて相澤先生の名前は出さずに話した。
緑谷君はニコニコしながら頭をポリポリと掻いてる。
話しかけようとしたら頭をぽんっと触れられ、相澤先生が声をかけてきた。
「おい、職員室行ってろと言っただろ?ほら、緑谷も教室行った行った。」
「せ、先生すみません!失礼しますっ!」
緑谷君はそのまま早歩きで廊下を行った。
「もしかして…職員室わからなかったか?」
私は恥ずかしながら「はい…」と言った。
「あ、あぁ…済まない。昨日職員室教えずに帰らしてしまったしな…。昨日の詫びに今日は学校案内を午前中にしよう。だが…その前に」