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【ONE PIECE】歳上の人

第10章 麦わら帽子と愉快な仲間達


ロビンさんのあとに続き、甲板に出た。


「あら、やっぱり似合ってるわよ、ナツキ」


「あ、ありがとうございます。

あの...ズボンとかないんですか?」


「あるけど、あなたにはそれが合うと思ったの。

お気に召さなかった?」


「そんなことないです」


「熾天使、肌見せ過ぎだよぃ」


「ご、ごめん」


「あらマルコ、そんなに怒らなくても良いじゃない?

たまにはこういう女の子らしい格好も良いでしょ?」


ナミさんが、ズイッと私の身体を押し出す。


マルコと目が合うと、なんとなくいたたまれなくて目を逸らしてしまう。


「.....まぁ、確かに悪くねぇよぃ」


「褒めるの下手ねぇ」


「おーい、ナツキ!

風呂出たんならさっさと宴始めよーぜ!」


「あ、はい!」


ルフィさんに呼ばれ、そっちに歩いていく。


後ろからマルコも着いてだけど。


「それじゃあ野郎共!

宴だぁっ」


「「「かんぱーい!」」」


それからというもの、甲板はとても賑やかになった。


飲む者、食べる者、遊ぶ者。


楽しい。


「熾天使、身体は大丈夫なのか?」


「うん、大分。

ねぇ、マルコ」


「なんだ?」


「私が寝ている時ね、誰かに名前を呼ばれたような気がしたの。

それで起きなきゃって思って...。

あの時名前を呼んでくれたのって誰なのかな?」


「...さーな、知らねーよぃ」


「そっか」


心のどこかで、それがマルコだったら嬉しいなって思ってたけど違うみたいだね。


少し残念。


小さく肩を落とすと、酒をあおった。
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