• テキストサイズ

【ONE PIECE】歳上の人

第8章 敵襲


朝早く、仲間の声で起こされた。


それも…。


「敵船だー!」


聞き逃してはならない報せ。


「熾天使」


「起きてる、大丈夫」


「とりあえず外に出るかよぃ」


「そうね」


マルコの後ろに続き、甲板へと向かう。


「何事だよぃ」


「マルコ隊長!

敵船です、海軍の軍艦2隻です!」


「分かったよぃ」


「この船を、しかもたった2隻で襲うとは舐めた真似してくれてんじゃないの」


サッチさんが呟く。


「どちらにしろ倒すだけだよぃ。

行くぞ、お前ら‼︎」


「「「おう!」」」


「熾天使は甲板に残って、船に乗り込んで来た連中を頼むよぃ」


「任せて」


この船に来て、初めての仕事。


「うぷ…ぅ」


「ちょっと、大丈夫?」


後ろを振り向くと、気持ち悪そうに口元を押さえている男の子。


男の子といっても私よりは歳上そうだけど。


「すみませ…僕まだ新人で…船酔いが…うっ…」


「ちょっと、吐くなら奥へ行って」


「大丈夫…です」


そんな顔で言われても説得力がない。


「来るぞ!」


クルーの誰かの声に、意識を引き戻された。


ドシン…と船が軽く揺れたと思うと、目の前に大柄な男が立ったいた。


「お前だネ?

熾天使ナツキっていう賞金首ハ」


何…?こいつ…。


「そうだって言ったら?」


布で口元を覆い、金棒を担いでいる。


雰囲気が…怪しい。


そこら辺に居るような海兵とは何かが違う気がする…。
/ 202ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp