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【ONE PIECE】歳上の人

第6章 悪魔の実


「まぁ、もう隠さなくても良いかな。

見てて」


そう話す熾天使の背中…いや肩から赤い翼が生えた。


「翼…?」


「そう。

私が食べた悪魔の実。

それは動物系幻獣種、ヒトヒトの実モデルセラフ。

セラフは熾天使とも呼ばれるの。

そしてそんな熾天使は火を操る。

自然系とは違って実体はあるけどね。

驚いた?」


「あ、あぁ…。

まさかお前も炎だったとはねぃ」


「俺もマルコも火だからな。

すげーや、ナツキ」


「まぁ、詳しい話はあとでだよぃ。

とりあえず今は船に戻るぞ。

熾天使は1人で飛べるんだよな?」


「もちろん」


「じゃあエースは俺に掴まったけよぃ」


「分かった。

じゃあ尻尾に…」


「やめろよぃ。

尻尾が千切れる」


「良いだろ?

どうせ再生するんだから」


「そうは言っても…」


「じゃあ抱きつけとか言うのか?男に。

それとも、ナツキに運んで貰えって言うのか?」


「なっ、言わねェよぃ!

…分かった。

鳥型まで変形するから背中に乗れよぃ」


「おう」


マルコが変形し、エースを背中に乗せ、飛び立つ。


それに続いて私も翼を広げる。


「スピードをどうした方が良いとかあるかよぃ、熾天使」


「特には」


「分かったよぃ」


先を行くマルコを追いかける。


顔に当たる風を久しぶりに感じる。


しばらく飛んでなかったからな。


思いがけないことで能力の1部を話しちゃったけど、2人なら大丈夫か。
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