第5章 添い寝
「ほら、寝るよぃ」
「うん」
俺は奥に詰め、その後熾天使をベッドに招き入れる。
「おやすみ」
ポンポン、と頭を叩く。
「うん、おやすみなさい」
それに答えると、俺の腕を抱きしめる熾天使。
俺の温もりに安心したのか、すぐに隣からは穏やかな寝息が聞こえて来た。
どんなに強く見えても、やっぱりこいつは女で、その上まだ子供なんだよな。
そう感じさせるには十分な出来事だった。
「さて、俺もそろそろ寝るかよぃ」
腕を抜き、移動してソファーで寝ようとするが…。
腕を抜こうとする程、熾天使の力が強まっていく。
「…参ったねぃ…」
どうやらこのまま眠るしかないようだ。
意識しないようにと試みながら、眠りに入った。
明日起きて、ぶっ飛ばしてだけはくれるなよ。
そりゃ流石にあんまりだよぃ。
と、心の中で苦笑する。