第18章 所属
翌朝、目が覚めると日が高く昇っていた。
「今...何時...?」
起き上がろうとすると、腰に走った鈍い痛み。
見下ろして見れば全身裸。
「〜〜っ」
昨夜の行為を思い出し、顔に熱が集まる。
とりあえず服着たいな。
ベッドの下に脱ぎ捨ててあった自分の服を急いで着た。
痛む腰と下腹部を庇いながらゆっくりと起き上がり、部屋を出た。
そういえばここ、マルコの部屋だった。
「お、なんだ、ナツキちゃん。
もう体調は良いのか?」
「へ?」
賑やかな声に釣られて食堂に行けば、サッチさんが驚いた顔をする。
体調ってなんのこと...?
「ナツキちゃんが体調悪くて寝込んでるってマルコが言うから...。
大丈夫そうなら良かったわ」
ニッコリ笑って、飯食うか?と尋ねてくれる。
「いただきます」
「おう、分かった。
すぐ準備するから座って待ってな」
椅子に座ろうとして、腰と下腹部の違和感に眉根を寄せる。
負荷を掛けないようにゆっくりと腰を下ろせば、サッチさんと目が合った。
「なぁーんだ、そういうことか」
マルコもまだ枯れてなかったんだな、と呟きながら準備をするサッチさん。
枯れる...?
「ナツキ、身体平気かよぃ?」
「ちょっとだけ腰痛い」
「そうか、無理すんなよ」
「ありがとう。
ねぇ、マルコ」
「ん?」
「マルコって枯れるの?」
「ぶッッ......!」
飲み物を口に含んでいたマルコが盛大に吹き出す。