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【ONE PIECE】歳上の人

第17章 金髪とヤケド


「...い、嫌じゃないから......良いよ」


嫌じゃない。


少し驚いただけ。


「煽るな」


「喧嘩売ってない」


「そういうことじゃねェよぃ」


と、苦笑する。


「ナツキ、ちょっと離れろ」


「やだ」


私の肩を押すマルコに、離されまいと強く抱き着いた。


その時、お腹に触れる熱いソレ。


「マルコ...」


「ん?」


「......ごめんなさい」


気がつかなくて、と謝る。


「気にすんなよぃ、自然現象だ」


ナツキ...と掠れた声で名前を呼ばれ、上にあるマルコの顔を見上げればゆっくりと顔が降りて来た。


キスされる。


そう思ってギュッと固く目を閉じた。


静かに優しく触れる唇に温もり。


ヒゲがチクチクして、少しくすぐったい。


「ンッ...」


唇を舐められ、驚いた隙に口内にヌルリと侵入したマルコの舌。


「っ......ふ...」


奥で縮こまっていた舌を見つけ、絡める。


舌の裏をなぞられれば吐息が漏れ、絡めた舌に軽く歯を立てられれば身体が跳ねた。


名残惜しげに唇が離れ、ボーッとした頭でマルコを見つめる。


「その反応...堪んねェよぃ」


熱の篭った、ギラギラとした目つき。


その視線にゾクリと背筋を震わせる。


「このままシてェ...」


直球な要求に息を呑む。


「嫌なら言ってくれ。

無理矢理にはしねェ。

それに今なら...まだ止められる」
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