第17章 金髪とヤケド
「さァ、会議を始めるゼ」
両手に、これまた裸の女性を抱いた男が入って来る。
「最低......」
「今、なんか言ったか?」
私の呟きが聞こえたのか、大佐が雰囲気をガラリと変えた。
「最低だって言ってんのよ」
1歩前に踏み出し、改めて告げた。
「ナニ?」
グッと額に青筋が浮かんだ。
「ンンッッ...」
険悪なムードの中、女の1人が背筋を大きく仰け反らせた。
「何勝手にイッてんだ!」
「きゃっ...も、申し訳ありません...!」
イッた、と言われた女性が大佐に頬を叩かれ、よろめいた。
「やっぱり我慢、出来ないわっ」
右手に炎を纏わせ、拳を突き出した。
ゴオッと音を立て、放たれた炎の塊が大佐に直撃する。
「う、うわぁっ、あち、あちぃッッ」
のたうち回る大佐と、突然のことに動揺して動けない海兵。
「すぐに解放してあげるわ」
錠を壊そうと、首輪に触れた。
「っ...」
途端に全身を覆う倦怠感。
この感覚...海楼石...。
「撃てェッ」
男の1人の掛け声に合わせ、全員が携帯していた銃を構えた。
自然系じゃないから避けないと...。
でも、避けたら皆が...。
一斉に銃声が響き渡る。
「あーあ、俺のせいじゃねェからな」
「え...?」
私の前に立ち、鉄パイプで銃弾を全て弾き返す金髪の男。
「さっきの...」