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【ONE PIECE】歳上の人

第12章 膨らんだ気持ち


「ごめん...もう大丈夫...」


散々泣き終え、ようやく涙が止まると、弱々しくマルコの身体を押し返した。


「怖いか?俺が」


「っ...」


「遠慮しなくて良い。

怖いかよぃ?」


「.....少しだけ」


「...そうか」


「っ、でも...。

でも、少しだから、だから、気にしなくて...良い。

いつも通り接して?

怖がっちゃうかもだけど、大丈夫だから、だから...」


今思ってることをぶつける。


「分かったよぃ。

もうそれ以上喋らなくても良い。

ナツキ、好きだ」


「...うん」


「何があっても、ナツキがナツキで居る限り、俺の気持ちは変わらねぇよぃ。

だから、安心して俺を拒絶しろ」


「何を...」


「俺はそんなに脆くねぇよぃ。

だから、どんな時でも頼れ。な?」


「...分かった。

ごめんなさい...」


「もう謝らなくて良いよぃ。

それより、風呂入って来いよ」


「...うん」


「.....ナツキ、少し我慢な?」


「え?」


そのままお風呂場へ連れて行かれると、マルコは服を着たまま浴室へ入った。


「ちょ...」


「中に入ってるモン、掻き出してやる」


「っ...」


マルコはシャワーのコックを捻ると、上からかけた。


「怖いなら、俺の背中に爪立てるでも、噛みつくでも良い。

我慢はするなよぃ」


そう言うと、マルコの指が私の下腹部に触れた。


「っや...」


また恐怖が蘇り、思わずツン...とマルコの背中に爪を立ててしまった。
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