第6章 summer memory①
「・・・はい、その通りでございます」
私の言葉に、全部お見通し、とでも言いたげに国見くんは微笑んだ。
「一応同期だし、応援するよ。たまにこうして相談所作ってあげる。あ、相談料はロー〇ンのアイスカフェラテでいいから」
「ほんと!?ありがとう国見くん!うん、あそこのカフェラテ美味しいよね!全然払います!!」
ぱあっと顔を輝かせる私。やった!国見くんが味方?でいてくれたら心強いよ〜。
「なんか、国見くんってアレだよね!恋愛シュミレーションゲームで主人公に色々アドバイスくれる、同性の友達みたいなポジション!」
「何か例えが細かいけど大体そんな感じだね。同性じゃないけど」
あ、また、笑った。国見くんの笑顔が見れると何かいいことありそう!って思うんだよね。
私たちはお互い微笑み合った。
「じゃあこれから、仕事の面でも恋愛の面でもどうぞよろしくお願いします!」
「いいけど。・・・それよりもうすぐ休憩おわるから、サラダ以外のパンも食べたら?」
へ?と腕時計を見やると、お昼休憩の終わる8分前。
国見くんはちゃっかりおにぎり食べ終わってるし!
「やば!ちょ、半分食べて国見くんっ!」
「残すって考えは頭に無いんだね、北村さんって・・・」