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おかえり〜I'm home〜(R18)

第6章 summer memory①





ーーー・・・


また、とある週の日曜日。


「りお〜お前、今日暇でしょ?」

「あのねぇ、勝手に決めつけないでくれる?」

久々にお天気がいいから、洗濯物を外に干していた私のところに及川さんがやってきた。

「暇じゃないの?」

「・・・暇だけど」

すっと及川さんの指が伸びてきたと思ったら、おでこをピンとはねられた。

「あいたっ」

「ほーら、やっぱり当たってんじゃん」

ニヤリと笑う整った顔立ちの彼を、おでこを擦りながら睨みつける。

「・・・うるさ」

「あー、そんなこと言っていいんだー?俺今、イイもん持ってんのになー」

ヒラヒラと紙のようなものを私の前に見せる及川さん。その紙に、見知ったロゴマークを見つけ、私は洗濯用に干すハンガーを落っことしてその紙を捕まえた。

「こ、これって!天使のパンケーキ!」

それは超有名なパンケーキのお店。全国各地に店舗を展開していて、ついこの間、仙台にもお店をオープンしたって、テレビでやってた!

東京にもあったんだけど、大人気とあって毎日行列ができていて中々食べることができずに、この地にやってきたから、また食べるチャンスが出来たことが凄く嬉しかった。

で、何故か及川さんは、そのパンケーキ店のオープン記念特別招待券を持っていたのだった。

「こ、こんな高価なもの、どこで!?」

「高価ではないけど貴重だよね。母さんがスーパーの福引きで当てたんだって。りお甘いもん好きなら行ってきな〜って」


叔母さん、くじ運もあるなんて・・・本当、神・・・!

「叔母さんはいいの?今日お休みなんじゃ」

今日は一緒に家の掃除をしていた叔母さん。そういえば先程から姿が見えないな。

「母さんはこれから、岩ちゃんの母ちゃんとランチだよ」

「あ、そうなんだ」

こないだインターハイ予選で会った、岩泉さんのお母さんか・・・
子供だけじゃなくて、親同士もなかよしなんだね。

「で?行くの、行かないの?今ならスーパーイケメンカッコイイ及川さんが連れて行ってあげるけど?」


物干し竿に手をかけて私の顔を覗き込む及川さん。昼下がりの優しい日差しが彼の髪の毛を明るく照らす。

「っ、行きたい!です!パンケーキ!」

「俺目的じゃないんだね、わかってっけど・・・」

甘いもの大好き!やったー!!



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