第34章 Lovers memory③
「不安なんて感じずにさ、お前は俺に愛されなよ。りおが思ってるより、俺・・・ずっとお前のこと好きだよ?
何日分とかの想いじゃない。イタリア行ってる間も・・・それよりもずっと前から・・・俺のここは、お前のもんなんだから」
そう言って、及川さんは私の手を取り、胸の真ん中に宛てがった。
「ぜんぶあげてるよ、心配しなくても・・・」
好き・・・好きだ・・・
好きって言葉じゃ足りないよ。
私は涙が溢れそうになるのをきゅっと堪えて笑った。
「及川さん、大好き・・・」
「知ってるし。お馬鹿さん」
ふっと笑って私の頭を撫でる。
お互いの気持ちを分け合うように・・・
私たちは唇を重ねた・・・
「あ、でもたまにはりおの大胆な所も見たいなっ。3回に1回くらい!」
「それって結構な頻度だし」
「2回に1回でもいいよ?」
「もう、絶対やんないっ」
結局このあと、恥ずかしくて湯船から上がった私を連れ戻す及川さんとの攻防戦が始まったーーー・・・