第34章 Lovers memory③
ずんっ!
「あっ・・・ぇ!?」
突然及川さんの熱が最奥まで届いて、私の体は大きく跳ねた。
唇を離し、気づいた時には及川さんの手は私の腰を完全にホールドしていた。
「ごめん、りお・・・もう限界」
「なにっ・・・ぁぁ!待って・・・あっ、んぁっ!」
下から激しく攻め立てられて、私は及川さんの胸板にしがみついた。
「なっ・・・ぁ、私がするって・・・あっんんぁ!」
制止の手を伸ばしたけれど、難なくその手は及川さんの手と繋がれて、私は激しい揺動に体を翻弄されていた。
「ちょと・・・っん、待って・・・ぁ、やぁっ!」
私の声なんて気にもとめずに、及川さんは私の体を突き上げる。
だめ、そこ、何度も一番奥まで届いて・・・
ぱん、ぱん、と肌がぶつかる音が、聴覚までもを犯していき、
私は激しい快楽を受け止め続けた。
「ほんと・・・、どんだけ俺のこと夢中にさせれば気が済むのお前は・・・っ!」
及川さんが体を起こし、向かい合わせで繋がる。
かり・・・と胸の突起に軽く歯を立てられて・・・
もう片方の手で、秘部の外側の突起も刺激される。
絶え間ないあちこちからの刺激に私は体を反らせて耐える。
いや、耐えきれない・・・っ
「あっ、ゃぁっ、・・・及川さっ、ぁ、ぁっ・・・んぁっ!」
何度も私を抱いている及川さんは私の一番感じる箇所を攻め立てて、でもその激しさに私は何度も意識が飛びそうになる。
「んんんっ」
唇を塞がれ、抱きしめられて何処も彼処も深く繋がった・・・
やっぱり・・・自分で動くのとは桁違いで、私は及川さんに翻弄された。
唇を離すと、より一層、及川さんは強く私を抱きしめた。
「あっ、はぁっ・・・ん、あっ・・・ゃ、・・・あ、ぁっ」
ぱん、と頭が真っ白になって私は絶頂を迎えた。
及川さんも、ぎりぎりの所で私の膣中から熱を引き抜いて、密着した私たちの間に白濁した液を放った・・・
「はぁ・・・っ、はぁ・・・」
お互いに肩で息をし合えば、どちらとも余裕が全くないことが分かる。