第34章 Lovers memory③
及川さんの言葉に反応し、私は残りの熱を一気に膣中に埋めていった。
真上から被せるように受け入れたその熱は私の一番感じる箇所や奥まで確実に届いて・・・挿入れただけなのにもう、目が回りそうなくらいの快楽が襲ってくる。
「ん・・・っ」
及川さんのお腹の上に手をついて、しゃがんだ体勢から、くっと腰を持ち上げる。
ずるっと結合部から熱が引き抜かれ、全てが出てしまうぎりぎりの所でまた腰を落とす。
「あっ・・・!」
俗に言う騎乗位を初めてしてみたけれど・・・
これ、凄い・・・。
自分で1番気持ちいい所を何度も何度も攻められて・・・気持ちが良すぎて私は自然と腰を動かした。
「あっ・・・んん、はぁ・・・っぁ、・・・ぁっ」
「はぁ・・・っ、りお・・・、えろすぎ・・・」
私にされるがままになっている及川さんは、私の腕を引き、その腕に私の体を抱き込める。
体勢を変えても腰を左右、上下に動かすとちょうど耳元で及川さんの荒い息遣いが聞こえた・・・
「ん、ああっ・・・は、ぁんっ・・・」
私は頭を上げて、及川さんの顔が見たくて目を合わせた。
すると、パチりと視線が混じり合い、私たちは惹かれるように唇を深く合わせた。
「ふぅ・・・ん、ぁ・・・っ」
荒く舌が絡まりあって・・・蕩けそう。
キスに意識が行ってしまったからなのか、私は気が付かなかった。
及川さんの手が、するすると私の腰元にまで降りていたのを・・・