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おかえり〜I'm home〜(R18)

第34章 Lovers memory③





「・・・へ?」

いつもとは違う押し倒されてる景色に、
状況が把握出来ていない及川さんのきょとんとした反応が見れた。

・・・いい反応。

端正な顔立ちが私を見上げる中、私はぺろりと唇の端を舐めた。
そして・・・

「んっ・・・」

私から、及川さんに口付けていった・・・

最初は触れるだけ・・・リップ音を立てて、啄むように・・・
それから少し角度を変えて・・・、ちろりと出した下で、及川さんの下唇を舐めた。

柔らかいそれをはむっと、甘く噛んであげると・・・察したようにゆっくりと彼が口を開いてくれた。そこから彼の舌が出てきて私のと合わさる。
と、及川さんの手が、私の腰、と、頬に添えられて固定される。

及川さんがキスしやすい、角度にされてくの感じた私は・・・
その手をやんわりと繋いで押し倒した顔の横へと縫い止めた。

「んん、・・・っ」

及川さんはいつもと行動パターンの違う私に戸惑いの眼差しを送ってる。

私はそんな彼を横目に、キスを続けた。

最も、本当は内心ドキドキが止まらなくて困ってるくらいなんだけど、彼がいつも私を翻弄するようなキスを思い出して・・・私も、彼が夢中になるようなキスになるように、

唇と、
舌と、
息遣いを合わせてみた・・・

「っ、はぁ、・・・」

舌先を吸ってみたり、口内全体をなぞってみたりすると。
くちゅ、くちゅとお互いの唾液が、混ざり合う音が聴覚を犯し始めた。

及川さんの口端から、つぅ・・・とどちらのかも分からない唾液が流れた頃・・・私はゆっくりと唇を離した・・・

そして及川さんの顔を見る。

「・・・どうしたの?今日、すっごい積極的じゃない」

受け身なのにいつもの余裕そうな笑みは崩さず、少し蒸気した頬がまた彼の色気を増す。

・・・きっと、及川さんから見た私は・・・リンゴみたいに真っ赤になってるんだろうな。自分からこんなオトナなキスしたことないもの。
私と彼は2つしか歳が違わないのに・・・色気も余裕テクニックも何もかも・・・差がありすぎる。

羞恥心を振り払うように、私はもう一度彼に口付けて、今度は彼の首筋に唇を寄せた。

「ん・・・っ」



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