第34章 Lovers memory③
《Lovers memory③》
りおside・・・
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どうも、こんにちは。
ヒロインのりおです。
みなさん、こちらの番外編は楽しんで頂けてますでしょうか?
本編と違って終始エロい!別物みたい!
本編のあの付かず離れずな関係どこ行ったー!・・・なんて心の中で叫んでる方もいらっしゃるかも知れません。
正直に言うと、私もその一人でありまして・・・
なんと言っても及川さんが甘々で・・・
恋人になったらこんなに甘やかしてくれるんだとか、毎日毎日驚くことばかり。
そんな私には・・・新たな悩みがありまして・・・ーーー
「で?その悩みを読者の皆さんに代わってまた俺に相談しにきてるの?」
「あー、うん、と、はい・・・国見大先生」
及川さんと付き合っても、毎度の事ながら相談事は国見相談室にお世話になっています。ちなみにこないだ及川さんが全然触ってこなくなった事も相談してたんだけど・・・国見くんは及川さんの考えてることがすぐ分かったみたいで明確な解決策は教えてくれなかった。相談役をしてくれてるけど、国見くんも結構意地悪だったりする。
寧ろ、私の反応を見て楽しんでる節があるんだよね。
今日は私たちの部署の呑み会で、その二次会の居酒屋さんで私と国見くんは隣の席に座って、お酒を片手にそんな話をしている。
「それで?今回はどんなくだらない・・・小さな悩みを抱えてるの?」
「今、くだらないって言ったでしょ?言ったよね?」
「とにかく、俺の気が変わらないうちに、話してみなよ」
そう促されるけど・・・内容が内容なだけに、私は顔を背ける。
「・・・?どうしたの、黙ってたら俺、わかんないんだけど」
「うっ・・・」
「何?早く言ってみなよ」
長い脚を組み替えて、国見くんが催促してくる。
うぅ〜、でも言わなきゃアドバイスくれないよね!
よしっ!
「じ、実は・・・」
私は国見くんの耳元に顔を近づけて、小さな声で言った。