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おかえり〜I'm home〜(R18)

第33章 Lovers memory②





ぴちゃ・・・と、耳を舐められる。
ビクッと肩が震えて、縮こまるけど、及川さんの舌は執拗に私を攻め立てる。


「ゃ・・・っぁ・・・」

「やじゃないでしょ?本当は俺のこと欲しがってたくせに・・・」

「そんなこと・・・っ」

「ないの?」

くるっと、体を反転されて、及川さんと向かい合う。
近すぎる距離に、逃げたいけれど、顔の両側に肘をつかれて一歩も動けない・・・。


「そんな泣きそうな顔してるくせに。この一週間・・・本当に俺のこと・・・欲しくなかった?」

「ぁ・・・」


もしかして、指一本触れてこなかったのは・・・
私から及川さんを求めて欲しかったからなの・・・?

やっと気づいた・・・気づいた頃にはもう遅くて、


「っ・・・・・・」

「ほら、どうなの・・・?ちゃんと言えたら・・・」


再び耳に寄せられる及川さんの唇。

「俺、お前の望むことしてあげるよ・・・」

「〜〜〜〜っ!」

もう抑えられなかった。
この一週間、ひとつもあなたの温もりに触れられなくて・・・

心が、体が求めてる。及川さんのこと。


「・・・しぃ」

「ん?」

「及川さんが、欲しいっ」


恥ずかしい。でも伝わって欲しくて。
こんなにもあなたに焦がれてるってこと・・・っ

あぁ、もう、なんだか涙が出てくる・・・

及川さんは、ふって優しく笑って私の涙をぺろりと舌で舐めとった。


「・・・よく出来ました」



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