第32章 Lovers memory①
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「りお〜」
「わわっ!」
夜、リビングで洗濯物を畳んでいた私の背後から、及川さんの手が伸びてきて私を抱きしめる。
「ちょ、及川さん・・・んっ」
私の耳元に唇を寄せて、ふっと吐息をかけてくる及川さん。
耳の弱い私はぴくんと肩が震える。
「ピクって反応しちゃって、ほんと感度いいね」
そう言いながら、及川さんの手が私のTシャツの中へ入ってきた。
「ちょっと、待って待って・・・!」
私は及川さんの手首を掴んで制する。
「だ、駄目だよ、ここリビングだしっ。叔母さん帰ってきたら・・・」
「母さん今日は夜勤ですー」
そうだった。叔母さんは夜勤で夜は帰ってこないんだった!
「ってことで、良いよね」
はーいと言うように
及川さんの手は再び私の体を弄び出した・・・ーーー