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おかえり〜I'm home〜(R18)

第29章 1 years later②





「ま、まだ昼間だしっ、隣の家の人に見えちゃう!」

「カーテン閉めたら問題ないし」

「和食食べなくていいの!?」

「和食よりお前が食べたい」

「!?・・・お、及川さん、帰ってきたばっかで疲れてるから!」

「お前抱いたあとに沢山休めるから大丈夫」

「だっ・・・!?」

私の言葉はことごとく役に立たずに切り捨てられる。
そしてあっさりとこの後の行為のことを予告されて、もう頭がショートする寸前だった。

及川さんは乱れた私の首筋に顔を埋めた。
熱い吐息を肌で感じる。

くくくく、食われるっ

「もうさ・・・色々と限界なんだよ」

「え?」

はぁーっと深く息を吐く及川さん。
暴れるのをやめて、及川さんの低い声に耳を傾ける。

「あっちにいる間、ずーっと我慢してきた。お前に俺の気持ち伝えて、こうして抱きしめんの」

「私に・・・?」

「日本を経つ前に、俺の気持ち言ってしまおうかなって思ったけど・・・そしたらりおの自由を奪うことになるから・・・言わないでいたんだよね」

私の自由って・・・馬鹿だなぁ。
私の心はいつだって及川さんのことばかり想ってたのに・・・
男の人との接点はあったけど心移りなんて、できなかったよ・・・
それくらいあなたに夢中だったから。

「何度一時帰国して、会いに行こうって思ったか・・・でも、俺の目的は達成されてないから、そんな中途半端な気持ちで会うとか、お前に笑われそうでずっと我慢してた・・・」

そっか・・・

会いたくてたまらなかったのは・・・私一人じゃなかったんだね。

「それでやっと会いに来れて・・・、前よりももっと可愛くなってるお前見たら、余裕とか全部吹っ飛んだ・・・」

おかしくなりそうって言ってたの・・・このことだったのかな。
彼が本心を口にするたびに愛しさがこみ上げてくる。

なんて・・・、なんて可愛い人なんだろう。


「だからお願い、りお・・・」

熱に浮かされたように私の名前を呼ぶ。

「俺のものになってほしい」

あぁ、もう・・・
世界で一番幸せなお願いに違いないよ。

甘えるような瞳に、私は溺れてしまいそう。

「・・・・・・うん、いいよ」

おずおずと、私は彼の首に抱きつく。

「・・・りお?」

優しく私を抱きしめる及川さん・・・


「私を及川さんのものにして・・・」



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