第26章 Winter memory⑦
あのカラオケボックスで突然キスされて、心底ムカついてたのに、それが私の従兄弟だって後から気づいて私にとって及川さんは最悪な第一印象だった。
でも、それから飲み会で酔っ払って帰ってきた私を部屋まで運んでくれたり、味噌汁作ってくれたり意外と優しくて・・・
及川さんが潰れた時には、私を布団に引きずり込んで一緒に寝てって、甘えてきて可愛かったな。
花屋で及川さんを見つけた時、彼女いるんだって勘違いして勝手に怒ったこともあったっけ。その後、叔母さんに贈るお花を選んでたって聞いて、それから二人で叔母さんの誕生日をお祝いしようってなったんだよね。お母さん思いなところもあったなぁ・・・
犬系の映画はダメって号泣するし、
お化け屋敷をビビりながら入っていったのは今でも笑える。
でも、もうあの時から・・・
私は及川さんの事を特別に想ってた・・・