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おかえり〜I'm home〜(R18)

第25章 Winter memory⑥





一瞬、しんと静まり返る場内。



ピーーーッ!

笛の音と共に・・・
現実へと、引き戻される感覚を覚えた。

及川さんはぐっと握った拳を天井へ突き上げた。

「っしゃあぁぁぁ!」


ワァッと割れんばかりの歓声が響く。
勝った・・・勝ったんだ!

10ー14からの奇跡の大逆転。
それも、及川さんのサーブを皮切りに大ブレイクした。

チームメイトが及川さんに次々と抱きつく。
中には感激して涙する人も・・・

私の目からも、自然と涙が溢れる。

今ここで、及川さんたちは日本一のチームになった。二連覇だ。

二連覇するために、及川さんたちは必死で練習してきた。その努力が報われた瞬間を目の当たりにして・・・言葉が出なかった・・・


良かった。良かった・・・ほんとに!

隣を見ると叔母さんも目を真っ赤にして、泣いてる。
そうだよね、叔母さんは・・・
今まで一番近くで支えてきてたんだもんね。

私も・・・ずっと及川さんのことを見ていたから・・・
こんなに胸が熱くなるのかな。

本当に、本当におめでとう、及川さん・・・っ



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