第22章 Winter memory③
ほんとだ。二人はお互いのプレゼントを交換し合った様になってる。
「それじゃ、二人同時に・・・せーのっ!」
それぞれの袋の中身を覗く。
「な、何これ松っつん!!」
及川さんが袋から出したものは・・・
「え・・・?ペン、とパイナップル・・・リンゴ?それにまたペン?」
入っていたのはペン2本と、パイナップルとリンゴ。
それは一躍風靡したあの芸能人を連想せずにはいられなかった。
「ペンパイナッポーアッポーペンだ」
「ピ〇太郎かよ!ちょっと古いんだよ!」
「とりあえず及川、一発ここでPPAPやってみろよ」
花巻さんは面白そうに及川さんを見ている。
及川さんは2つのフルーツとペンをマジマジと見て考えている。
「あ・・・I have a ペーン」
「ごめん、やっぱつまんねーわ」
「やらせといて何だよ!」
ガシャーンとソファーの上にペンとフルーツを投げる。
及川さん、今日ツッコミ入れるの多いな。
「俺も言いたい、及川、これは・・・?」
松川さんが手に持っていたのは・・・
へ?
「大人の缶詰・・・?」
金色の缶詰に、デカデカと書かれてある、それ。その文字の横には18禁の文字が・・・
「岩ちゃんに当たればいいなと思ってたけど、まぁ松っつんなら使い道わかるし、いっか♪」
自信満々に腰に手を当てる及川さん。
それはアダルトグッズが入ってるやつじゃ・・・
「ほんっとお前はクズ川だな。自分で使って遊んでろ」
「酷いよ岩ちゃん!」
「ありがとう及川。大事に使わせて貰う」
「ははは、お前が言うと現実味増すからおもしれーよ」
大人の缶詰・・・一体何が入ってるのか気になったけど、触れないようにしておこう。