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おかえり〜I'm home〜(R18)

第22章 Winter memory③





ーーー・・・



「お、やっと来たか!」

「久しぶりだな、及川」

「はぁい、まっきーに松っつん!超絶ひっさしぶりだよね!元気してた?」

長身の二人。ピンクがかった茶髪の男性と、猫っ毛の黒髪の男性が玄関で迎えてくれる・・・及川さんに連れられてきたのは・・・


「荷物は適当にそこら辺置いとけよ〜、で、羽織もん脱いだらこっち来て手伝え」


懐かしい人が家の奥から顔を出す。

「岩泉さん・・・?」

一度訪れたことのある、岩泉さんの家だった。
暖房がきいていてめちゃくちゃ暖かいリビングに招かれると、
テーブルの上には
生ハムサラダ、ローストチキン、お寿司、そしてケーキ、あと、お鍋!?・・・様々なご馳走が並んでいた。


「この子が及川んとこの従姉妹か〜。俺、花巻な。及川から色々話聞いてるぜ、面白い居候がいるって」

「松川だ、よろしく」

さっきの二人の男性が私を囲む。
二人とも大きい・・・!
圧倒されつつも、私は花巻さんと松川さんに頭を下げる。

「りおです!よ、宜しくお願いしますっ!」

岩泉さんも、及川さんも長身だし、ここはまるで巨人の森だ。
私みたいな一般人、すぐ捕食されちゃうかも・・・!

小動物的勘が働いていた時、後から頭を小突かれた。

「なーに固まってんの。二人とも俺の高校のバレー部の同期だからそんな畏まらなくていいよ」

及川さんの言葉に私は目を丸くする。

「こ、高校の同期!?」

バレーの?及川さんの代は県で2位まで行ったことがあるって言ってた。
じゃあ、この二人もバレーめちゃくちゃ上手だったんだ。

「なんだなんだ、及川の従姉妹っつーから、もっとデカいの想像したな。こんな小動物みたいな子だったとは」

「あとちょっと高飛車な子とか、な」

デカいし高飛車!?どんなイメージ付けられてんの私!

「二人して何勝手なこと言ってんの。暗に俺のことディスってるようにしか聞こえないんだけど〜?」

「そんな事ねぇよな。お前を知り尽くしてるからこその発言だよな?」

「ああ、他意はない」

花巻さんと松川さんがニヤニヤと笑っていると、そんな二人に何か言いたげな及川さん。


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