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おかえり〜I'm home〜(R18)

第22章 Winter memory③





「なるほど〜とか、何余裕そうな顔してんの。もっと不機嫌な顔とかしたら?」

「ええっ?!」

何故か眉間にしわを寄せている及川さん。

「大好きな及川さんが美女とデートしたんだよ?もっと嫉妬とかしない訳?」

「嫉妬って・・・でも仕方ないことだしって割り切ってた」

私の言葉に、むうっと頬を膨らませてる。
なんだろう、嫉妬して欲しかったのかな?

そりゃあ女なんだし、モヤモヤしてたけどさぁ、

「でも、夜は空けといてって言われてたから嫉妬してるより、それを楽しみにしてた、へへ」

なーんて、ちょっと可愛く言ってみたけど・・・
私の頬を摘まんだまま、及川さんは静止してた。あれ・・・?

「ん?及川さん?」

すると及川さんはぱっと摘んでいた手を離して、私から目をそらしてしまった。

「ふ〜ん、単純な女だよねお前って」

あ、この態度は何を意味してるのかもうわかる。

これは、ちょっと照れてて、それを隠すためにクールを装ってる時の反応だ・・・。
最近、及川さんの言動の意味も分かり始めてきたんだよね。

及川さんも結構、単純なんだから・・・なんて言ったらそれこそ機嫌損ねちゃうから言わないけど。

「ふふ・・・」

「何笑ってんの」

「べっつに?これから何するのか楽しみなだけですよ〜?」

すると及川さんは思い出したように、あ、と声を漏らした。


「そう言えばあれ用意した?クリスマスプレゼント2000円分」

「あ、うん。持ってきてるよ、バッグに入ってる」

前もって及川さんに言われてた。2000円ってプレゼントにしては結構アレな気もしたけど、とりあえず用意はしている。

「OK。それなら大丈夫だね」

「一体どこに行く気なの?」

「もうすぐ着くから、それまでのお楽しみだよ」



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