第3章 spring memory③
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案の定、私のコンディションは最悪だった。
飲み会の始まりの一杯のビールから結構キてて、そのあと飲むハイボールも結構速くに私の頭を揺るがせてきた。
「北村くん、結構いい飲みっぷりじゃないか!」
「酒の強い女性はいいぞ!ほら、乾杯!」
どれだけ飲んでも顔色が全く変わらない私の事を見て、上司の方々が次々と美味しいお酒をついでくれるので、私はいつもよりもハイペースになって飲んでしまった。
今日は私達新人の歓迎会なんだから、嫌な顔しちゃ失礼だよね!全然飲み会は楽しいから、別に嫌じゃないんだけど・・・
何分、研修期間でボロボロな体にお酒が染みていって・・・
あれ?これ、するする飲めてるけど絶対ハイボールじゃないな・・・
気になって匂いを嗅いでみると・・・
「あ、それ、日本酒だね、北村さん」
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